”ハモ”は、長崎市の以西、茂木や戸石地区での底引き、はえ縄などで水揚げされるものが多い。長崎のハモは5月頃からとられ、京都で行われる祇園祭の時期がくると、大半が京都に送られるため、県内に出回る数は減ってしまう。これは”ハモの湯引き”が京都の祇園祭に欠かせない料理となっているためで、この時期に漁獲された長崎県産のハモの多くは京都で消費されるようだ。ハモの湯引きとは、小骨が多いハモを開いた後、食べやすいように骨切りを施してから湯通ししたもので、ハモの身が白い花のように開いた外観が食卓に涼を呼ぶ。
旬 5月 6月 7月 8月