中国大陸との交流を感じさせる壱岐の遺跡群。朝鮮半島の影響を色濃く受けている対馬。キリスト教の教会群が美しい五島列島など、島の多い長崎県の代名詞的なエリアです。
壱岐・対馬・五島列島には大島、国分寺、対馬などの観光スポット、八日市、祇園山笠、あじさい祭などの観光イベント、壱岐の島、対馬とんちゃん、イカの刺身などのご当地グルメがあります。
壱岐・対馬・五島列島には、朝鮮半島との交流や隠れキリシタンゆかりの史跡などの歴史的観光スポットや、海岸線などの自然の見どころに恵まれています。それでは壱岐・対馬・五島列島のおすすめご当地情報をご紹介します。
長崎県は日本一島の多い都道県です。なかでも九州の北、玄界灘に浮かぶ壱岐・対馬は、古代日本を著した『魏志倭人伝』に登場し、「一支国」「対馬国」として有名です。
壱岐諸島の中心である壱岐島には、「一支国」の都だった、原の辻遺跡があります。約80ヘクタールの広大な土地には、弥生時代を中心に、旧石器時代から中世にかけての遺跡が埋まっています。原の辻遺跡は、原の辻一支国王都復元公園として整備され、出土品などは壱岐市立一支国博物館に展示されています。
対馬島は、壱岐島と朝鮮半島のほぼ真ん中に位置しています。対馬島の見どことの一つが、浅茅湾の南岸に突き出た金田城です。この山城は、かつて白村江の戦いで敗れた大和朝廷が、対新羅の防衛の最前線として667年に築いたものとして知られています。
また、対馬には、鎌倉時代の元寇の際の古戦場跡や、戦国時代の豊臣秀吉による朝鮮出兵の際の城跡などもあり、朝鮮半島との交流・戦乱の痕跡を見ることができます。
一方、五島列島は、長崎県の西約100kmの海上に浮かぶ約130の島々から成り、九州の最西端に位置します。五島列島の中心は福江島であり、江戸時代には五島藩の城下町として、また隠れキリシタンの移住地として、数々の史跡が残っています。
まずは、五島藩主の居城・石田城跡にある五島観光歴史資料館で、五島列島の歴史・文化、見どころについて知るとより楽しむことができます。堂崎天主堂内にあるキリシタン資料館や、若松島にあるキリシタン洞窟もおすすめです。
さらに、壱岐・対馬・五島列島には史跡のほかに、美しい海岸線や奇岩などの自然美にも恵まれています。壱岐島の奇岩・鬼の足跡や猿岩、万葉集にも詠まれた対馬島の景勝地・浅茅湾、白亜の灯台が立つ福江島の絶景の岸壁・大瀬崎断崖などは、代表的な見どころです。また、どの島にも多くの海水浴場があり、夏には人々でにぎわいます。
壱岐・対馬・五島列島には、独特の歴史を物語る史跡や、島々の自然美あふれる見どころがいっぱいです。島ならではの海の幸グルメ堪能も兼ねて、ぜひ訪れたいエリアです。
長崎県の五島列島で作り続けられてきた手延うどんは「幻の五島うどん」と呼ばれている。たっぷりのお湯でゆで上げたあつあつのうどんをしょうゆやあご(トビウオ)だしのたれで食べる「地獄炊き」が地元では定番。 地獄炊きの名は、初めて食べた旅人が「しごくおいしい」とほめたのが、地獄おいしいと聞き間違えたのが、この言葉の由来であるというユニークな説も。 1000年以上の歴史を持つ五島うどん!その背景に納得 椿油を用いる麺はモチモチの食感、コシの強さ、喉ごしのよさが特徴。大きな鍋で茹でて、熱々のまま食卓へ運び、醤油と生卵を絡ませて食べる「地獄炊き」が有名。 五島列島には麺づくりに必要となるミネラル豊富な...»
玄海灘に浮かぶ壱岐の名物「うに」。島周辺には漁場が数多くあり、海士・海女は全島で300人以上。収穫期は春から夏で、赤ウニ・紫ウニ・バフンウニが取れる。美しい海で豊富な海藻を食べて育ったうには、大粒で身が締まっておりプリッとした舌触り。甘味が強く濃厚で、一粒一粒がしっかりとした深い味わいだ。海女達がウニ漁の合間に作って食べたのが「うに飯」と「うに丼」。「うに飯」は生ウニと醤油だけで炊き込んだもの。生ウニを熱いご飯の上に乗せて醤油を垂らしたのが「うに丼」。どちらもシンプルかつ贅沢な食べ物だ。 旬 1月 5月 6月 7月 8月 9月 10月...»
玄海灘に浮かぶ浮島、壱岐は、日本有数のケンサキイカの産地。”壱岐剣”とは、その壱岐の豊かな海で育った胴長35センチ以上のケンサキイカで、手釣りで漁獲されたものから傷がない物だけを選別し、氷焼け対策を施した独自開発のトレーに素早く並べられて、鮮度を保持したまま冷凍されたものだ。新鮮なイカの特長である透明感が長持ちし、とれたての美しさとおいしさが味わえる。ヤリイカと似ているが、胴がやや太く身が厚いため、噛むほどに増す甘みが堪らない。旬は春~夏。ぜひ刺身で味わいたい。 旬 3月 4月 5月 6月 7月 8月 ...»
秋から冬にかけて来遊する幼魚を1尾ずつ丁寧に釣り上げ、対馬海流がリアス式海岸へと潮を流す浅茅湾尾崎地区と三浦湾で、2~3年かけて飼育した養殖クロマグロ“トロの華”。約10年もの歳月をかけて成功させた養殖技術の賜物で、今や築地市場の仲買人からも絶賛される最高級品だ。ほど良くしまった身ととろける脂は、まずは刺身で味わうのがおすすめ。地元では、様々な料理で“トロの華”が楽しめるので、アレンジされたその味を食べ比べてみて欲しい。...»
海岸線の長い長崎県は、美しい海に恵まれており、五島列島や北部の松浦地方ではサバの水揚げ量が多い。「鯖の生き腐り(さばのいきぐさり)」とも言われるように、生きが良さそうに見えても腐っていることがあるほど傷みが早いが、新鮮なものは刺身で食べても脂がのっていて美味。旬は秋から冬で、振り塩で香ばしく焼き上げた塩焼は、ふっくらとした身の美味しさが堪能できる。酢で〆た「しめさば」(関西では生寿司と呼ばれる)や、味噌煮も独特の甘みと風味が良い。最近では「長崎ハーブ鯖」という養殖物も注目されている。 旬 10月 11月 12月 1月 2月...»
神戸、松阪牛等の元牛として子牛が出荷されている壱岐牛。そのため一般的に、牛肉としての知名度はあまり高くない。歴史は古く、宮廷の牛車としても使われたと古事記に記されるほか、昔から主として使役牛として用いられていた。ところが、その肉質の良さから、但馬牛・松坂牛などの全国銘柄の肥育用子牛として用いられるようになる。長崎県の壱岐・平戸・五島等の島々に黒毛種の牛の産地が点在し、現在島内で12,000頭ほど飼育されている。...»
九州長崎の西方100キロにある五島列島で飼育されている”五島牛”。その歴史は古く、福江市内の遺跡より出土した牛歯の年代測定をしたところ、弥生時代中期のもので「日本で最も古い牛の遺物のひとつ」といわれている。五島の農家は昔から家族同様に愛情を込めて牛を育てていたといわれ、潮風の吹く自然の草でのびのびと成長した五島牛は、性格がおとなしく、早熟早肥で、肉質肉量を兼ね備えている。五島牛は、特にヒレ肉の評価が高く、細かく入った霜降りはジューシーな旨みが堪らないとファンが多い。...»
荒地に強く水に弱いそばは、岩がちで平地の少ない対馬に最適。古来より、「木庭作」(こばさく)と呼ばれる山の斜面を利用した粗放的な焼畑で栽培され、江戸時代には厳原町の城下に何軒ものそば屋さんが店を連ねていた。全国的にそばの品種改良が進んだ現在は、原種に近い対馬のそば(対州そば)は貴重。小粒で風味が強い独特の味わいは、愛好者から高評価を受けている。つなぎを一切使わず、100%天然のそば粉を用いるのが対馬流。独特の歯ざわりとのどごしの良さ、自然の香りと味を楽しむことができる。 「対州そば」は、古くから対馬で栽培されているそばの品種のこと。名称にある「対州」はかつての対馬国を指している。そばの原種は中...»
長崎県の五島列島で作られる料理で、ハコフグの腹を丸く切って内臓を処理したのちに、身を取り出し、味噌、酒、きざみねぎなどを混ぜ合わせて、再び腹に戻し、アルミホイルで包み焼きにする料理が”ハコフグの味噌焼き”。ご飯に良くあうおかずになるだけでなく、酒の肴としても活躍し、地元の人たちに親しまれている郷土料理だ。「ハコフグ」は、上五島列島周辺では”かっとっぽ”という呼び名で親しまれており、その代表料理である”ハコフグの味噌焼き”も”かっとっぽ”と呼ばれることも多い。...»
昔、 島で鶏肉が一番のご馳走だった頃、お客様が来ると庭で鶏をつぶし、奥に”ひきとおし”て食べさせたことに由来する鍋料理。島の鶏は、放し飼いに近い状態で育てるため、肥育期間が長く味が濃い。自給自足の生活が長かった島国・壱岐でのおもてなしや祝い事で振る舞われた。昔は家で飼っている鶏をつぶし、庭で育てた野菜を採って用意したと言う。鶏がらで取っただしに薄口しょうゆ、酒、ショウガを加えるスープが特徴。鶏の旨味が溶け出した上に、野菜の甘みが加わるスープは、ポン酢等を使わずに、そのまま食べるのがお薦め。 ひきとおし 「ひきとおし」とは、長崎県の離島である壱岐の代表的な郷土料理です。昔、壱岐の農家では、盆...»
カステラが有名な長崎県のお菓子で、”かす巻”もカステラを使ったもの。甘いあんをカステラ生地で巻いたしっとり食感の和菓子で、カステラで巻くことから”かす巻”という名が付いたようだ。地域によっては、この”かす巻”そのものや、”かす巻”にザラメをまぶしてトラ模様つけて、”とら巻”と呼ぶこともある。始まりは、江戸時代に貿易で栄えた対馬藩の藩主が参勤交代から帰ったおりに、長旅の疲れを癒すためのお菓子として、当時の贅沢品、あんをたっぷり使い、まだ珍しかったカステラ生地で巻く”かす巻”を考案したということだ。...»
長崎で生産される良質の甘藷(さつまいも)を薄く輪切りにし、湯がいて天日に干したものを「かんころ」と言う。このかんころを餅といっしょにつきあわせたのが、長崎県特産の”かんころ餅”。米があまりとれなかった時代に考えられた和菓子で、寒い時期になると、現在でも田舎のおばあちゃんが細々と作っているという。もち米とさつまいもだけで作られ、自然の甘味を最大限にいかした素朴さが優しい味わい。地元の人たちは「なんだよ、かんころかい。」と文句をいいながらも、ついペロリと平らげてしまうという話があるほど親しまれている味だそうだ。 「かんころ餅」は長崎県五島地方の伝統的な郷土料理です。五島地方では、さつま芋を薄くス...»
水飴で練り上げた餡を粒あんで包み、きな粉をたくさんまぶしたお菓子。やわらかな食感ときな粉の香ばしい風味豊な、ご当地らしい銘菓として知られており、以前、両陛下御来島の折、献菓された。また第18回全国菓子博覧会に於いて名誉総裁賞の最高賞を受賞。栄えある賞に輝いた銘菓の為、五島の正統的御土産品として、愛用者が多い。ちなみ五島地方で毎年8月に行われる、長崎県指定無形文化財に指定された“念仏踊”に「チャンココ踊り」がある。...»
長崎の西100キロに浮かぶ五島列島の海で獲れるムラサキウニは、太陽をいっぱいに浴びた栄養豊かな海藻のアオサなどを食べて成長する。「甘塩うに」は、五島列島産のムラサキウニを絶妙の塩加減で仕上げている。海と同じ塩加減になっており、まるで獲れたての生ウニを殻から出して、海水につけて食べているよう。口の中いっぱいにウニの濃厚な味と磯の香りが広がる。アルコールを使った練りうにとはまったく違う、本物の味わいの贅沢な逸品。熱々のご飯にのせて味わいたい。...»
五島列島は長崎の西方100キロに浮かぶ大小140余りの島々からなり、美しい海と豊かな自然に恵まれている。水イカ(アオリイカ)は五島の特産品。軟らかく厚い身と甘みが特徴で、生きている時は水のように身が澄んでいるため、「水イカ」と呼ばれている。水いか一夜干は、刺身用の新鮮な水イカを素早くさばき、 生のジューシーさを残しつつ、イカの旨みとコクを十分に引き出しながら、ほどよい半生に干しあげている。一晩干すことによって生まれる独特の旨みとコク、そして肉厚の歯ごたえを楽しめる絶品だ。...»
古くから長崎県平戸瀬戸から五島列島沖で獲れるトビウオのことを この地では「アゴ」と呼んできた。脂肪分が少なく上品な味で、あごが落ちるほど美味しい魚と言われている。あご煎餅は、アゴを粉末にしたものを全体量の6.8%も入れ、薄く焼きあげたおせんべい。食べやすい硬さで、ほどよい塩味がある。おやつによし、おつまみによしと好評。商品発売時には、長崎県特産品新作展審査会において最優秀賞を受賞した逸品だ。...»